わたしの足跡  京(ミヤ)

わたしは母のつくった詩が大好き!母の作品を掲載します。

2020-01-01から1年間の記事一覧

徳川の桜

老桜 苔むして 150年今も春を彩る名に負う 百間塀境内を囲みて葵の紋所徳川の往時を偲ばん 京 京「見たままでしょう。」 母は、徳川家康の側室であったお万の方が晩年こちらで暮らしていたと思っていましたが、インターネットで調べたら、駿府城のお万の…

怠惰

新緑の芽吹きに押されても悠久を傍らに怠惰な暦を貪(むさぼ)る 京京「毎日繰り返される日常、ありがたい日々に、これでいいのかと思いながら、また、一日がすぎる。まだ自分を生かすところがありそうだけど、なかなか踏み出せない、消極的ないつもの自分が…

山の畑にて

山の畑は春の芽吹きの音がする生きとし生きる命の鼓動が漲(みなぎ)っている 京 京「山の土地を買ったけど、畑を作る気はなかった。仕事をやめて日々をもてあますようになり、山に入った。初めは大変でもなんか楽しかった。家から離れた違う現実の中で、不…

忘れな草

いたいけな小さな手から渡された忘れな草を押しいだき月夜に写す 秘めごとの幼きおもてに指おりぬ花びらの散りしひとひら拾いて合わせ元に戻らぬことと知りせば 京 かわいい孫との別れ。 #詩 #絵手紙 #しあわせの足跡 #京

小秀さん

小秀さん野に咲く 白百合のごとくかぐわしき人現世のきびにまみれてもなお、楚々と生きてあまりあり 京 母が、知人(仮名)に書いたものです。 #詩 #しあわせの足跡 #京

白つつじ

白つつじ 凛として池の面に 写り咲き五月の空の青きに映えて 京 京「お稽古の先生のただずまいに感じたものです。」 #詩 #しあわせの足跡 #京

ずんぐりむっくりの私の手父似だと母はいつも笑った今、92歳の母は珍しそうに見るだけで笑わない 京 #詩 #絵手紙 #しあわせの足跡 #京

たんぽぽ

たんぽぽを一つ 二つとかぞえながら三つ 私の手の平にのせてくれた孫あの日からこの花が大好きになりました 京 #絵手紙 #しあわせの足跡 #京

貴女の手紙

故郷の香りを運んでくれた貴女の手紙涙にくれて星を見たあの日のこともみんなみんな私にくれた貴女の手紙握りしめ抱きしめて涙をさそう・・・こらえきれなくふりはらい仕事場へ消えて行く私返事はかならずねと念をおしているいっせつを思いおこしながら 京 …

無情

私は燃えているなにもかにもに そして背伸びしようとしている自分に私が許さなかったいいえ許されなかった真赤に咲き出そうとする花が自分を裏切ってしぼんで行くように 望むものが私にはなかった意地っぱりの私に対して神は無情だった 京 今から約60年前…

蕗(ふき)のとう

山の畑に入ると霜柱がサクサク 足下で鳴る冬枯れた蕗の葉を分け蕗のとうが芽吹いていた真っ直ぐ天を仰ぎ陽を暦に出番待つ土の中 春の仕度で忙しかろう 京 京「冬のある日、蕗のとうを見つけに畑に入ろうとしたら、足下がサクサク鳴り、何十年振りかで実感し…

娘へ(次女)4  H11.4.16

咲く春は 遠からじ気高さは カラーの花言葉浮世の波は寄せては返す つれなさよ心のままにあれ三十路は まだ春 京 #詩 #絵手紙 #しあわせの足跡 #京

白つつじ(絵手紙)

白つつじ 凛として池の面に 写り咲き五月の空の青きに映えて 京 京「お稽古の先生のただずまいに感じたものです。」 #絵手紙 #しあわせの足跡 #京

娘へ(次女)3

ゆっくりと流れる 雲のごとく風にふかれるままこんにちはと さようなら一日は 一生の如し日々悔いることなし 京 京「とりとめもないことば・・・、力づけたいけれど、自分に力がないので」 #詩 #しあわせの足跡 #京

娘へ(次女の誕生日に)2

野辺に咲き知る人ぞなきわが身でも誰ぞ手折らん夢を見る花のさかりと誰が知る 京 京「人の心の中で考えていることはわからないけど、きっと夢みているだろう、わが娘を思って」 #詩 #しあわせの足跡 #京

娘へ(次女の誕生日に)

春の訪れは 絹ずれの十二単にかしこみて百花の香り 万葉の問わず語り うたかたにひさぐ浮世と 思えば楽(よ)し 京 京「心が繊細な娘なので、世の中は昔から変わらず人は生きている、真面目すぎずに気楽に考えてと思った」 #詩 #しあわせの足跡 #京