わたしの足跡  京(ミヤ)

わたしは母のつくった詩が大好き!母の作品を掲載します。

徳川の桜

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老桜 苔むして 150年

今も春を彩る

名に負う 百間塀

境内を囲みて

葵の紋所

徳川の往時を偲ばん


         京

 

 

 

京「見たままでしょう。」

 

母は、徳川家康の側室であったお万の方が晩年こちらで暮らしていたと思っていましたが、インターネットで調べたら、駿府城のお万の方の居間が移築されて、妙法華寺静岡県三島市玉沢)の奥書院として現存しているとのことです。

また、桜もお万の方の植えた桜のひこばえと、もう1本樹齢の長い桜があるそうです。

わたしも30年近く前に行ったことがあるのですが、桜を見たこと以外はうろ覚えです。この詩を載せる前に一度見ておきたくて、今年は桜の咲くころに行くつもりでしたが、新型コロナのことがあり行くのをやめました。ここの桜たちは長い間、こうした人間たちのことを見続けているのですね。

 

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 #わたしの足跡 

 #詩 

 #絵手紙 

 

怠惰

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新緑の芽吹きに押されても

悠久を傍らに

怠惰な暦を貪(むさぼ)る


          京


京「毎日繰り返される日常、ありがたい日々に、これでいいのかと思いながら、また、一日がすぎる。まだ自分を生かすところがありそうだけど、なかなか踏み出せない、消極的ないつもの自分がいる。」

#絵手紙  

山の畑にて

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山の畑は

春の芽吹きの音がする

生きとし生きる命の鼓動が

漲(みなぎ)っている


          京

 

 

京「山の土地を買ったけど、畑を作る気はなかった。仕事をやめて日々をもてあますようになり、山に入った。初めは大変でもなんか楽しかった。家から離れた違う現実の中で、不思議な解放感を得ていた。そんなころ感じた思い。」

 

 

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忘れな草

いたいけな小さな手から渡された

忘れな草を押しいだき

月夜に写す 秘めごとの

幼きおもてに指おりぬ

花びらの散りしひとひら拾いて合わせ

元に戻らぬことと知りせば


               京

 

 

 

かわいい孫との別れ。

 

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小秀さん

小秀さん

野に咲く 白百合のごとく

かぐわしき人

現世のきびにまみれても

なお、楚々と生きてあまりあり


            京


 

母が、知人(仮名)に書いたものです。

 

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